Over Bridge

「時間のつくり方、つかい方」を考える。

到着

08. Nov. 2009

羽田空港から関空・ドーハと飛行機を乗り継ぎ、移動すること19時間。飛行機の中では機長が着陸態勢に入ったとのアナウンスをしている。大きく旋回する飛行機は徐々に高度を下げ、雲の上から大陸の顔をいまかいまかと覗こうとしている。
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燦燦と照る太陽をガラス越しに眺めると日光のため周りの青空が隠れてしまう。それ程に眩しいアフリカの空。そして飛行機が旋回することで太陽を背にしたとき、青空はいよいよその青さを濃くし、今まで見えなかった暗さを表した。 

 赤道に近いタンザニアは真夏だ。ダルエスサラーム空港に着いた時は現地時間で1420(日本との時差は6時間で、タンザニアの方が遅い)。正午を少し過ぎ、暑さはいよいよ本格的になり、40℃近くある大地に強く吹く浜風が非常に心地よい。が、喉はからからになってしまう。
 

 イエローカード(黄熱病の予防接種を完了したことを表す証明書)とパスポートを見せ、入国の目的を告げて入国審査を終え、空港の外に出る。出迎えに来た人でごった返す中で見覚えのある顔があった。知的なその瞳は3年前と何ら変わらない。左手に持った貧困問題のレポート、はにかむ笑顔はこれから共に活動する上でこの上ない安心を与えてくれるだろう。まぎれもなくラティーフだった。
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 空港からタクシーに乗って15分。舗装されていないデコボコの道を100キロ近くのスピードで移動する。窓から見る屋台と道路。灼熱の大地を一歩一歩踏みしめながら荷車を曳く現地の人の肉体が逞しい。そしてゲストハウスに着いて荷物を下ろす。すぐさまバケツ一杯に入れた水を、裸になった体にジャブっとかけると体温の低下を肌で感じて気持ち良い。

ラティーフの案内で歩いて10分ほどのショッピングモールに行く。換金して現地の携帯を購入。するとラティーフがお昼御飯を食べようと提案した。まだ食べてなかったの?と聞くと13時から空港で待っていて昼ご飯を食べてなかったそうだ。大変申し訳なくなって、

すぐ食べに行こうと話していると私の名前を呼ぶ人が来る。

「じゅんきー」

「あれ?もしかしてアロイス?」

「おう!いつ来た?」

これまた懐かしい顔である。結局3人で昼食をして、そのままクラブに行くことになった。プレミアリーグマンチェスターチェルシーとの試合の中継を観戦しながら、マンチェスター!!!と叫び続けるアロイス。それを見ながら酒を飲む私と、タンザニアにくるまでどんなことがあったかと尋ねるラティーフ。昔と変わらないエネルギッシュさで非常に楽しい1日となった。感度を最大にして、まわりの空気、雰囲気をくみ取って感情を高めていく。

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<報告>

・ゲストハウスにインターネットが繋がっていないので頻繁に更新するのが難しい。

・貨物がちゃんと来てたー!

ディスカバリーチャンネルの「MAN VS WILD」が非常に役立つ。家の中の水道水はなぜが出ず、外の水道水しか出ないので煮沸沸騰した水をみんなで飲んでいます。そして日本から持ってきたパンを食べてひと眠り。起きてふたたびパンを食べていると、なんかプツプツする。すぐさまパンを見ると、そこにはアリが仕事をしていました。貴重なタンパク源だが、寝起きには注意。

・ゲストハウスではケニア人、アメリカ人、ザンビア人がいて、彼らと仲良く暮らしています。

・いまだカツアゲにあっていない。ただしラティーフ曰く「外出の際はパスポートと最低限の金しかもっちゃいけない。夜になると襲われるぞ」とのこと。あと「エイズには気をつけろ」とのこと。はい。

・オックスファムの農業部門の人たちにプレゼンすることになりました。